GMKtec Nucbox M5 Plusは無事稼働したけれど
購入したRyzen 7 5825U 搭載ミニPC・GMKtec Nucbox M5 Plusは無事稼働しました。
が、気になるのはファンの音です。
このマシンは、BIOS設定でQuiet・Balance・Performanceの3つから選べます。
それぞれを試しつつ、HWmoniterでCPUPakegeの電力を見ると、どうやら電力上限が決められているようです。
- Quiet:10W
- Balance:15W
- Performance:上限なし?(25W?)
カタログスペックの基本TDPが15Wなのでわかりやすいですね。
そして実際のファンの音は
- Quiet:ほとんど動かず静か
- Balance:アイドル時は静かだけど時々うるさくなる
- Performance:うるさくなる時が多い
Balanceはゲームなど高負荷時にうるさくなるのはしょうがないと諦められますが、ちょっとしたことでうるさくなったりまた静かになったりするのでかえって気になりました。
普段の静音性を求める自分としては、Quietしか選択肢がないという状況です。
CPU CoreのTurbo Boostを切ってみる
通常時15Wなのに10Wという制限で稼働するのはちょっともったいない。
そこで、CPUセッティングのTurbo Boostを切ってみることにしました。
Ryzen 7 5825Uのカタログスペックは、CPUのクロック周波数が2.00GHz、Turbo Boost時は3.50GHz(1コアは4.5GHz)となっています。
このTurbo Boostを使わない設定にして試してみると、Balanceでも気にならない回転数で安定して稼働する状態が実現しました。
Balanceで急にファンが高回転になるのは、Turbo Boostで急激にコアの温度が上がり、それに対応してファン回転も急に上がるためだったと。
なお、Turbo Boostのオン/オフはGPU部分には影響せず、GPUは0.4GHzから2.0GHzの可変で動作します。
静音性を気にするならミニPCはまだ発展途上
「Balance(15W制限)+CPU Turbo Boostオフ」で、うるさいと感じない稼働環境を作ることができました。
音がしてないわけではなく、静かな部屋では気になるレベルです。
Ryzen 7 5825Uの最高性能を出させない設定になった方がもったいなく感じます。
Ryzen 7 5825UはN100の3倍くらいの性能と言われてますが、それが2倍くらいになった感覚?それでもコスパは悪くないか。
ミニPCはファンのサイズにも制限があるし、今はSSDの発熱にも注意しないといけないし、まだまだ発展途上の分野だと思います。
今以上の性能で、ファンレス運用ができるレベルの低電力CPUが登場することを祈ります。